プロバイダーの概要
プロバイダーとは、会話の背後にいるエージェントです。OAR は 8 つのプロバイダーを動かします。GitHub Copilot、自分のキーで使う OpenAI(OpenAI Image を含む)、Claude、Claude API、Claude Cloud、Cursor、Grok、DeepSeek です。どれも同じチャット、キュー、履歴、ファイルブラウザーを共有します。違うのは、エージェントが動く場所、必要なもの、対応する機能です。このページでは、プロバイダーを並べて比較します。
プロバイダー #
GitHub Copilot。 既定のプロバイダーで、常に利用できます。エージェントはリレーのマシンで動き、そこにある Copilot CLI のサインインを使います。エンジンは 2 つあり、Settings → Providers → Copilot → Copilot engine(設定 → プロバイダー → Copilot → Copilot エンジン)で設定します。SDK は会話ごとのヘッドレスワーカーで、リレーが実行できる場合は 0.9.2 以降の既定です。Extension(拡張機能)は、OAR の拡張機能を入れたターミナルセッション内の Copilot CLI です。SDK エンジンのほうが、下の機能に多く対応しています。GitHub Copilot を参照してください。
OpenAI(BYOK)。 どちらかのエンジンで動く Copilot のエージェントを、自分の API キーで OpenAI 互換のエンドポイントに向けたものです。キーとモデル ID が必要で、ベース URL は任意です。いずれも OpenAI サブタブで設定します。OpenAI を参照してください。
OpenAI Image(BYOK)。 返信が画像になるチャットです。エージェントは動きません。同じキーを使って、リレー自身が OpenAI Images API を呼び出します。生成された画像の下にある Edit this image(この画像を編集)で、その画像に手を加えていけます。
Claude。 Claude Agent SDK を、リレーのマシン上の会話ごとのワーカーで動かします。そのマシンの Claude のサインインを使い、サインインは Claude サブタブで切り替えられるので、入力するキーはありません。Enable Claude for New Chat model selection(新しいチャットのモデル選択で Claude を有効にする)でオンにします。Claude を参照してください。
Claude API 0.9.18 で追加。 同じ Claude のエージェントを、サブスクリプションではなく Claude Console の API キーに課金して使います。キーは Claude API サブタブに貼り付けます。Claude のチャットは、ターンの合間にサブスクリプションとキーの間を移れます。任意の月間上限を設定すると、キーでの支出がそこで止まります。
Claude Cloud 0.9.7 で追加。 実験的な機能で、既定ではオフです。Claude Code は Anthropic のサンドボックスで、GitHub リポジトリの専用クローンを使って動き、結果はブランチとして返ってきます。自分のマシン上のものは何も見えません。GitHub を接続した、リレーのマシンの Claude のサインイン(claude.ai のアカウント)が必要で、そのアカウントに課金されます。Enable Claude Cloud for New Chat(新しいチャットで Claude Cloud を有効にする)でオンにします。Claude Cloud を参照してください。
Cursor。 Cursor Agent SDK を、リレーのマシン上の会話ごとのワーカーで動かします。Cursor サブタブに貼り付けた Cursor API キーと、Enable Cursor for New Chat model selection(新しいチャットのモデル選択で Cursor を有効にする)が必要です。
Grok。 Grok CLI を、CLI がサインインしているアカウントで、リレーのマシン上で動かします。サインインとサインアウトは Grok サブタブから行えます。Enable Grok for New Chat model selection(新しいチャットのモデル選択で Grok を有効にする)でオンにします。
DeepSeek 0.9.17 で追加。 リレーのマシン上の Claude Code を、DeepSeek API キーで DeepSeek の Anthropic 互換 API に向けたものです。そのため、下の Claude の機能を備えています。Claude のサインインも専用の CLI も不要で、キーを DeepSeek サブタブに貼り付けるだけです。ターンは DeepSeek のアカウントに課金されます。
プロバイダーを有効にする #
Settings → Providers を開きます。このタブには、プロバイダーごとに 1 つのサブタブが Copilot、OpenAI、Claude、Claude API、Claude Cloud、Grok、Cursor、DeepSeek の順に並んでいます。それぞれに、そのプロバイダーの設定、サインイン、New Chat(新しいチャット)に表示するためのスイッチがあります。OpenAI と OpenAI Image は OpenAI サブタブを共有します。
各会話が使うプロバイダーは 1 つです。会話を始めるときに選び、最初のメッセージの後はそのまま固定されます。入力欄には使用中のプロバイダーが表示され、そのプロバイダーのモデルだけが選べます。別のプロバイダーを使うには、別の会話を始めます。0.9.18 で追加 唯一の例外として、Claude のチャットはサブスクリプションと Claude API のキーの間で切り替えても、セッションを保てます。会話を始めるを参照してください。
Claude、Claude API、Grok をオフにするか、OpenAI、Cursor、DeepSeek、Claude API のキーを削除すると、まだメッセージを送っていない会話は Copilot に戻ります。キーを削除せずに OpenAI、Cursor、DeepSeek をオフにした場合は、何も移りません。実行中の会話と、ほかのプロバイダーの会話はそのままです。Claude Cloud は例外で、オフにしても New Chat から外れるだけで、その会話はそのまま残ります。
各プロバイダーでできること #
OpenAI(BYOK)は Copilot のエージェントなので、Copilot の列に従います。OpenAI Image は表にありません。注記の後のセクションを参照してください。
Claude API は課金先が違うだけの Claude のエージェントなので、Claude の列に従います。違いは 2 つで、使用量の上限での一時停止がないことと、Check Usage(使用状況の確認)に専用のカードがあることです。
| Copilot(SDK) | Copilot(拡張機能) | Claude | Claude Cloud | Cursor | Grok | DeepSeek | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 実行中のターンの軌道修正 | はい | いいえ | はい | いいえ | いいえ | いいえ | はい |
| 質問カード | はい | はい | はい | はい | はい | いいえ | はい |
| 複数選択の質問 | はい | 一部 | はい | はい | はい | いいえ | はい |
| プランボード | はい | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
| バックグラウンドタスクのパネル | はい | いいえ | はい | いいえ | いいえ | はい | はい |
| サブエージェントビューアー | 一部 | 一部 | はい | 一部 | 一部 | 一部 | はい |
| リレーモード | はい | プロンプトのみ | はい | いいえ | はい | プロンプトのみ | はい |
| 添付ファイル | はい | はい | はい | 画像のみ | はい | パスのみ | はい |
| 返信にメディアを埋め込むよう指示 | はい | いいえ | はい | いいえ | はい | はい | はい |
| コンテキストウィンドウの表示 | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい |
| Check Usage のカード | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい |
| 自動コンパクト化 | はい | 表示なし | はい | 行のみ | 表示なし | 表示なし | はい |
relay_ |
はい | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
preview |
API のみ | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
| 作業フォルダーとファイルブラウザー | はい | はい | はい | いいえ | はい | はい | はい |
| 再起動後の再開 | はい | セッション ID で | はい | はい | はい | はい | はい |
表の注記:
- 軌道修正。 はい のプロバイダーでは、ターン中に送ったメッセージはそのターンに入り、送信ボタンは Steer(軌道修正)になります。それ以外では、メッセージはターンの後ろで待ち、ボタンは Queue(キューに入れる)になります。ターンとキューとターンの実行中を参照してください。
- 複数選択。 Copilot の拡張機能エンジンには独自の複数選択の質問はありませんが、自由入力を受け付ける選択カードには Select several(複数選択)スイッチがあります。
- プランボード。 Plan ready for review(プランのレビュー準備完了)ボードは、plan モードでエージェントがプランを書き終えると表示されます。Copilot の SDK エンジンでは、ask でそのターンに何も承認されなかったときにも表示されます。ボタンのうち、Implement in autopilot(autopilot で実装)は会話を autopilot に、Stop here and prompt myself(ここで止めて自分でプロンプトを書く)は agent に切り替え、Stop here(ここで止める)はモードを変えません。Claude Cloud のチャットにはリレーモードがないので、プランボードもありません。プランボードを参照してください。
- バックグラウンドタスクのパネル。 入力欄のタスクパネルには、作業を始めた返信より長く続く作業が並びます。Claude Cloud のエージェントもバックグラウンドの作業を持つことがあり、その結果は継続応答として届きますが、パネルはありません。0.9.12 で追加 シェルコマンドの行を開くと、そのコンソールが開きます。Grok のパネルには、2 秒より長く動くターミナルが並びます。
- サブエージェントビューアー。 サブエージェントの思考、ツール呼び出し、返信を開きます。Claude と DeepSeek はすべてを記録します。ほかのプロバイダーではプロバイダーが報告する内容を表示するので、記録が抜けることがあります。Claude Cloud のサブエージェント自身の返信テキストは公開されません。サブエージェントを 1 つだけ止めることは、Claude と DeepSeek ではバックグラウンドに回したものに、Copilot の SDK エンジンではバックグラウンドタスクに対してできます。それ以外では、ターン全体を止めます。
- リレーモード。 プロンプトのみ は、モードがエージェントに指示として届くだけで、強制する仕組みはないという意味です。Claude、DeepSeek、Cursor の はい は、plan が SDK 自身のプランモードであることを指します。ほかのモードは指示です。各プロバイダーがモードをどう実行するかは、リレーモードで説明しています。
- 添付ファイル。 Claude Cloud は画像(JPEG、PNG、GIF、WebP、各 5 MB まで)だけを受け付け、それ以外の添付ファイルがあるターンは拒否します。Grok では、ファイルは内容ではなく、メッセージ本文中のパスとしてエージェントに届きます。Copilot の SDK エンジン、Claude、Cursor では、5 MB までの画像はインラインで送られ、ほかのファイルはエージェントが読むための参照またはパスとして渡されます。DeepSeek は DeepSeek Flash で同じように動きます。DeepSeek V4 Pro は画像を受け付けず、パスとして受け取ります。Copilot の拡張機能エンジンは、サイズにかかわらずすべての画像をインラインで埋め込みます。
- 返信にメディアを埋め込むよう指示。 エージェントには、絶対パスを Markdown の画像として書けば、画像、動画、音声ファイルをインラインで表示できると伝えられます。Copilot の拡張機能エンジンと Claude Cloud には、この指示は届きません。
- コンテキストウィンドウの表示。 🧠 ボタンで、ウィンドウがどれだけ使われているかがわかります。Claude と DeepSeek は正確なカテゴリーを表示します。Copilot はより大まかな内訳を表示します。Claude Cloud のチャットは、ターンごとにカテゴリーなしで 1 つの数値を報告します。
- Check Usage のカード。 📊 Check Usage には、使用状況を報告するプロバイダーごとに 1 つのタブがあります。OpenAI(BYOK)には専用のタブがなく、OpenAI のチャットから開くとダイアログは最初のタブで開きます。Cursor の数値は、入力した枠に対する推定です。Grok は、アカウントが報告する場合はライブのプラン使用状況を表示し、月間予算を入力すれば推定も加えます。Claude Cloud はアカウントのクラウドクレジットを表示します。DeepSeek はアカウントの残高と、このリレーでの DeepSeek の推定支出を表示します。DeepSeek の使用状況カードを参照してください。Claude API は、このリレーでのキーの推定支出を表示します。Claude API の使用状況カードを参照してください。返信ごとの使用状況の行があるのは Copilot だけです。
- 自動コンパクト化。 Claude と DeepSeek の はい は、自動コンパクト化ウィンドウを設定できるという意味です。DeepSeek は、設定しなければ 400K でコンパクト化します。Copilot の SDK エンジンでは、アクティビティ行に表示されます。行のみ は、セッションが報告したときに Claude Cloud が行を表示するという意味です。表示なし は、OAR がコンパクト化を起こすことも示すこともないという意味です。
/はどのプロバイダーでも同じように使えます。会話のコンパクト化を参照してください。compact relay_とtool preview。 これらは OAR 独自のエージェントツールです。Copilot の SDK エンジンでは、エージェントにpreviewツールはなく、代わりにリレーのプレビュー API の呼び出し方が伝えられます。エージェントツール → プロバイダー別を参照してください。入力欄に/と入力する方法は、どのプロバイダーでも使えます。preview - 作業フォルダーとファイルブラウザー。 Claude Cloud のエージェントはサンドボックス内のクローンで作業するので、変更する作業フォルダーも、参照するセッションフォルダーもありません。フォルダーの代わりに Repository(リポジトリ)と Branch(ブランチ)が表示されます。
- 再起動後の再開。 拡張機能エンジンでは、Copilot CLI が会話のセッション ID でもう一度起動されます。各プロバイダーが何を再開するかは、再起動と再開で説明しています。
OpenAI Image #
画像のチャットには、上のエージェント機能が何もありません。画像を生成するのはリレーなので、エージェントツールも、リレーモード(効果がありません)も、プランボードも、バックグラウンドタスクもありません。ほかのプロバイダーで reasoning effort を尋ねる箇所で、New Chat は Quality(品質)と Size(サイズ)を尋ねます。
プロバイダーの CLI のインストールと更新 #
一部のプロバイダーは、リレーのマシンでコマンドラインプログラムを動かします。それがないとターンは失敗し、そのマシンでシェルを使う必要が出てきます。そこで、Copilot、Claude、Grok の各サブタブの上部には、インストール済みのバージョンと場所を示す CLI の行があります。行の名前は GitHub Copilot CLI、Claude Code CLI、Grok CLI です。Cursor は CLI を必要としないので、行はありません。DeepSeek と Claude API にもありません。これらは Agent SDK の Claude Code ビルドか、Claude Code CLI の行でインストールしたものを使います。
| CLI | ボタン |
|---|---|
| Grok CLI | ないときは Install(インストール)、あるときは Update(更新) |
| Claude Code CLI | Install、Update、Switch to native installer(ネイティブインストーラーに切り替え) |
| GitHub Copilot CLI | なし。マシン上の npm で管理されるので、そのマシンのシェルからインストール・更新してください。 |
ボタンの動作:
- Install と Update は、まず確認を求めます。確認には、実行するコマンドと書き込み先のフォルダーが正確に示されます。コマンドは各ベンダー自身のワンライナーのインストーラーと
updateコマンドで、リレーに固定されています。入力した内容がシェルに届くことはありません。コマンドはリレーのマシンでリレーのユーザーとして実行され、sudoが使われることはありません。 - 出力は、実行に合わせてパネルに流れます。ダイアログを閉じても、別のデバイスから見ても、出力は失われません。1 つのリレーで同時に実行できるインストールは 1 つだけです。
- 完了すると、リレーはプログラムを見つけ、再起動なしで新しいセッションに使います。すでに実行中のセッションは、起動時のプログラムを使い続けます。
- Switch to native installer は、npm でインストールしたものがリレーのユーザーが書き込めないフォルダーにあると
claude doctorが報告したときにだけ、Claude に表示されます。claude installを実行します。npm のコピーはそのまま残ります。
失敗した返信のボタン #
既知のいくつかの理由でターンが失敗すると、失敗の返信に、修正へ直接進むボタンが付きます。
| 返信の内容 | ボタン |
|---|---|
| Grok CLI がない | Install Grok CLI(Grok CLI をインストール)(サブタブと同じ確認を開きます)、Grok settings(Grok の設定) |
| Grok がサインインしていない | Sign in to Grok(Grok にサインイン)、Grok settings |
| Claude がサインインしていない、または Claude のアカウントがターンを拒否した(課金、組織で許可されていない、アカウントの保留、確認が必要、アクセス権がない) | Claude settings(Claude の設定) |
DeepSeek が残高を理由にターンを拒否した(relay.) |
Top up DeepSeek(DeepSeek をチャージ)、DeepSeek settings(DeepSeek の設定) |
DeepSeek が API キーを受け付けなかった(relay.) |
DeepSeek settings |
0.9.18 で追加 Claude API のターンが実行されなかった:キーがない、Claude API がオフ、または月間上限に達した(relay.、relay.) |
Claude API settings(Claude API の設定)、Switch to subscription(サブスクリプションに切り替え) |
| 0.9.18 で追加 Anthropic が Claude API のターンを拒否した:キー、クレジット、課金、支出またはレートの上限 | Claude API settings、Add funds(入金)、状況に応じて Console billing(Console の課金)または Console limits(Console の上限)。Claude API のエラーコードを参照してください |
Grok settings、Claude settings、DeepSeek settings は、Settings → Providers の下の対応するサブタブを開きます。Top up DeepSeek は DeepSeek のチャージページを開きます。DeepSeek のエラーコードを参照してください。Claude の場合、そのサブタブに Relogin(再ログイン)と、表示中のアカウントがあります。ほかの失敗にはボタンはありません。
プロバイダーの選び方 #
- エージェントに、自分のマシンに触れさせずに GitHub リポジトリで作業させたいときは Claude Cloud を選びます。見えるのはプッシュされたものだけで、結果はブランチとして返ってきます。
- Claude のチャットをトークン単位で課金される Console のキーで動かしたいとき、またはサブスクリプションの使用量の上限に達したときに Claude のチャットをキーで続けたいときは Claude API を選びます。
- 実行中のターンを軌道修正し、タスクパネルでバックグラウンドタスクを見守りたいときは、Claude、Claude API、DeepSeek、Copilot の SDK エンジンを選びます。
- Grok には質問カードがありません。答えが必要なエージェントは、返信のテキストで尋ねます。
- 画像を作成・編集するには OpenAI Image を選びます。
- 自分の OpenAI 互換エンドポイントとキーで Copilot のエージェントを動かすには OpenAI(BYOK) を選びます。
- Cursor アカウントのモデルを使うには Cursor を選びます。API キーが必要で、CLI は不要です。
- DeepSeek の残高から支払って、DeepSeek のモデルで Claude Code のエージェントを動かすには DeepSeek を選びます。思考はオフにできません。
- 自動コンパクト化ウィンドウの設定とサブエージェントの完全な記録があるのは、Claude、Claude API、DeepSeek だけです。