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Grok

Grok プロバイダーは、リレーのマシンで Grok CLI を操作します。OAR に入力する API キーはありません。Grok は CLI がサインインしているアカウントを使い、CLI のインストールとサインインはブラウザーから行えます。

Grok には質問カードも軌道修正もなく、OAR が強制できるプランモードもありません。全プロバイダーの比較表はプロバイダーの概要にあります。

必要なもの #

  • リレーが動くマシン上の Grok CLI(grok)。OAR がインストールすることもできます(Grok CLI の行を参照)。
  • そのマシンでサインインした Grok アカウント。サインインはブラウザーから(サインインを参照)、またはそのマシンで grok login を実行して行えます。リレーは Grok のシークレットを保存しません。CLI がサインインを ~/.grok/auth.json に保持します。

Grok CLI の行は、grok をリレーの PATH で探し、次に ~/.grok/bin、~/.local/bin、/usr/local/bin を探します。セッション、サインイン、モデルの検出では、PATH の grok、または GROK_CLI_COMMAND で指定したバイナリを起動します(環境変数を参照)。

Grok CLI の行 #

Settings → Providers → Grok(設定 → プロバイダー → Grok)の一番上にある Grok CLI の行には、CLI がインストールされているかが表示されます。インストールされている場合は、バージョン、場所、インストール方法、最新かどうかが表示されます。たとえば 1.0.13 · ~/.grok/bin/grok · native · up to date のように表示され、新しいバージョンがあるときは update available (…) と表示されます。ボタンは状態によって変わります。

ボタン 表示される条件 動作
Install(インストール) CLI が見つからない 実行するコマンドと書き込み先のフォルダーを示して確認を求め、xAI 自身のインストーラーをリレーのユーザーとして実行します。Linux と macOS では curl -fsSL https://x.ai/cli/install.sh | bash で ~/.grok/bin にインストールし、Windows では irm https://x.ai/cli/install.ps1 | iex です。
Update(更新) CLI が見つかった 確認を求めた後、grok update を実行します。インストーラーをもう一度実行することはありません。
Cancel(キャンセル) / Dismiss(閉じる) 実行中 / 終了後 実行を止めます / 結果を消します。

出力は Install log(インストールログ)としてパネルに流れ、ほかのデバイスでも見られます。リレーで同時に実行できるインストールは 1 つだけで、10 分を超えて実行されたものは停止されます。コマンドはリレーに固定されていて、sudo で実行されることはありません。インストールや更新の後、新しいセッションはすぐに新しいバイナリを使い、リレーは再起動後もそれを覚えています。実行中のセッションは、起動時のバイナリを使い続けます。プロバイダーの CLI のインストールと更新も参照してください。

有効にする #

Grok は既定ではオフです。Settings → Providers → Grok を開きます。Grok の下に次の項目があります。

項目 既定 動作
Enable Grok for New Chat model selection(新しいチャットのモデル選択で Grok を有効にする) Off New Chat(新しいチャット)で Grok を選べるようにし、モデルの検出を実行します。Save Grok settings(Grok の設定を保存)を押さなくても、切り替えた時点で適用されます。
Grok model ID(Grok モデル ID) grok-4.5 Grok の会話が最初に使うモデルです。適用するには Save Grok settings を押します。
Save Grok settings モデル ID を保存します。

項目の下の 1 行に、Grok の現在の状態が表示されます。Grok をオフにすると、まだメッセージを送っていない会話は Copilot に戻ります。すでに始まった会話は Grok のままです。会話を始めるを参照してください。

同じパネルのさらに下に Grok monthly plan allowance(Grok の月間プラン枠)があります(使用状況を参照)。

サインイン #

CLI の行の下にあるアカウントの行には、アカウントの状態が表示されます。サインインしているときは、CLI の課金情報から得た内容が表示されます。たとえば 70% of weekly quota used で、製品がちょうど 1 つのときはその前に製品名が付きます。サインインしていないときは Not signed in と表示されます。期限が切れたトークンでは token expired, may need a new sign-in と表示されますが、通常は CLI が自分で更新します。この行が認識するのは、CLI で行ったサインインだけです。

Sign in(サインイン) #

  1. Sign in を押します。リレーがそのマシンで grok login --device-auth を実行します。
  2. パネルに Starting the Grok sign-in on the relay host… と表示され、続いて x.ai のサインインリンクが Copy link(リンクをコピー)ボタンと一緒に表示されます。その隣に XXXX-XXXX の形式のコードが表示されます。
  3. 任意のデバイス(たとえばスマートフォン)でリンクを開き、ブラウザーで確認します。ブラウザーに表示されたコードがパネルのコードと同じであることを確かめてください。コードはすでにリンクに含まれているので、入力するものはありません。
  4. パネルの表示は自動で Signed in to Grok. に変わり、少しするとサインインの領域が折りたたまれます。OAR に貼り付けて戻すものはありません。CLI が x.ai を待って自分で完了します。新しくモデルの検出が実行されるので、リレーを再起動する必要はありません。

Cancel でサインインを中止します。完了しないサインインは 10 分後に Grok login timed out after 600s で終了します。1 つのリレーで同時に実行できるサインインは 1 つだけで、開いているすべてのブラウザーから見えるので、あるデバイスで始めて別のデバイスで完了できます。失敗すると、パネルにエラーと Dismiss ボタンが表示されます。

Sign out(サインアウト) #

Sign out を押すと確認が開き、アカウント名と、実行中の Grok ワーカーの数が表示されます。Sign out で確定します。その後の Grok の新しいターンは、再びサインインするまで失敗します。サインインの途中や、アカウントがサインインしていないときは、このボタンは使えません。

実行中の Grok セッションは、ワーカープロセスが終了するまで以前のアカウントを使い続けます。新しいセッションは新しいアカウントを使います。

失敗した返信のボタン #

CLI がない、またはサインインしていないためにターンが失敗すると、失敗した返信に、対処へ進むボタンが付きます。

返信の内容 ボタン
Grok CLI was not found on PATH. Install it from Settings → Providers → Grok. Install Grok CLI(Grok CLI をインストール)、Grok settings(Grok の設定)。Install Grok CLI は Install ボタンと同じ確認を開きます。
Grok authentication failed. Sign in from Settings → Providers → Grok, or run grok login on the relay host / set XAI_API_KEY. Sign in to Grok(Grok にサインイン)、Grok settings。Sign in to Grok は設定を開いてサインインを始めます。

インストールかサインインが済んだら、メッセージをもう一度送ります。

モデル #

Grok を有効にすると、CLI が提供するモデルが検出され、選択欄に追加されます。リレーが CLI に問い合わせるのは、Grok を有効にしたとき、モデル ID を変更したとき、サインインの後、パネルからのインストールの後です。CLI がモデルを報告しない場合は、grok-4.5 と自分のモデル ID だけが表示されます。Select Models(モデルを選択)では、Grok タブでそのうちどれを入力欄に表示するかを選び、💾 Save enabled models(有効なモデルを保存)を押します。既定のモデルは常に有効のままです。

モデルは固定 #

Grok の会話は 1 つのモデルを使い続けます。New Chat で選んだモデルはセッションの開始時に CLI に渡され、CLI はセッションの途中でモデルを切り替えられません。最初のメッセージを送った後は、入力欄で選択欄が固定され、リレーは別のモデルを Grok model switching requires creating a new Grok conversation で拒否します。別のモデルを使うには、別の会話を始めます。会話を始めるを参照してください。

reasoning effort #

reasoning effort の選択欄には、none、low、medium、high と、CLI がそのモデルについて報告するほかのレベルが表示されます。OAR は選んだレベル(none を除く)を、各メッセージにヒントとして付けて送ります。対応していない CLI のビルドはこれを無視するので、回答を変える手段としては当てにしないでください。

使えることと使えないこと #

  • ストリーミング、思考、Stop。 返信とエージェントの思考はライブで流れます。Stop(停止)でターンを取り消します。
  • 権限。 OAR は、エージェントのすべての権限リクエストに、どのモードでも allow once(今回のみ許可)で応答します。確認を求められることはありません。
  • 質問カード。 ありません。Grok のプロトコルには質問する方法がありません。エージェントは返信の本文で質問し、次のメッセージを待つことしかできません。ask_user を参照してください。
  • リレーモード。 ask、autopilot、plan は、モードが変わったときにメッセージの前に付く [Relay mode: ...] の行としてエージェントに届きます。強制する仕組みはありません。リレーモードを参照してください。
  • プランボード。 plan モードでは、最終的な返信にプランの手順らしい行が 2 行以上あると、Plan ready for review(プランのレビュー準備完了)ボードが表示されます。待つべきプランツールはありません。
  • 軌道修正なし。 ターンの間に送ったメッセージはその後ろで待ち、送信ボタンは Queue(キューに入れる)と表示されます。ターンとキューを参照してください。
  • OAR のエージェントツール。 Grok には preview が渡され、リレーがペアリングされているかエージェントセッションが有効なときは relay_tool も渡されます。これらは、OAR がすべての Grok セッションに接続する小さな MCP サーバーから提供されます。OAR_MCP_SERVER=0 にするとサーバーは接続されず、relay_tool はなくなり、エージェントには代わりにプレビュー API の呼び出し方が伝えられます。エージェントツール → プロバイダー別を参照してください。Grok の会話は、ほかのエージェントから監視することもできます。
  • 添付ファイル。 ファイルは内容としてではなく、本文の後の [Attached file: <path>] という行としてエージェントに届きます。エージェントは自分でファイルを読む必要があります。
  • サブエージェント。 Grok のタスクやエージェントツールの呼び出しは、状態付きのサブエージェントのチップとして表示されます。サブエージェントの中のテキストは記録されません。
  • バックグラウンドタスク。 0.9.12 で追加 タスクパネルには、エージェントが開いたターミナルのうち 2 秒より長く実行されるものがすべて、Stop と出力のコンソール付きの Bash 行として表示されます。エージェントがそのターミナルを使い終えるか、コマンドが終了すると、パネルから消えます。Background task timeout(バックグラウンドタスクのタイムアウト)は Grok には適用されません。
  • コンテキスト。 🧠 ボタンには、直近のターンのトークン(入力、キャッシュ、出力)が表示されます。モデルのウィンドウサイズがわかっている場合は、ウィンドウに対する割合も表示されます。カテゴリはありません。
  • コンパクト化。 OAR は Grok の自動コンパクト化を設定も表示もせず、ウィンドウの設定もありません。会話のコンパクト化を参照してください。
  • 無出力とターンの上限時間。 長く何も出力しないターンは失敗します。処理中のものがないときは 120 秒、モデルリクエスト中は 300 秒、ツールの実行中は 30 分です。エージェントが relay_tool の呼び出しを待っている間や、リレーがエージェントのために実行していて直近 5 分以内に何か出力したコマンドを待っている間は、無出力の時間に数えられません。ターンは Max turn duration(ターンの最大時間)でも制限され、プロンプトの開始から数えます。これに達した Grok のターンは、キューに戻らずに失敗します。許容時間、その変更方法、上限はターンとキューにあります。
  • 再起動の後。 リレーは Grok のセッション ID を保存し、ワーカーが再び起動したときにそのセッションを読み込みます。CLI が読み込めない場合はメモでその旨が伝えられ、ターンは以前のコンテキストなしの新しいセッションで始まります。再起動と再開を参照してください。
  • 使用状況。 Grok の返信には使用状況の行がありません。使用状況を参照してください。

使用状況 #

📊 Check Usage(使用状況の確認)には、Grok が有効な間 Grok カードがあります。表示される内容は次のとおりです。

  • Weekly plan usage(週間のプラン使用状況):リセット日付きのライブの割合バーで、CLI のサインインを使って読み取ります。CLI のサインインがないとバーは表示されず、カードには下の推定値が表示されます。
  • Latest turn(直近のターン):コスト(推定)、モデル、入力・出力・キャッシュ・推論のトークン、API で費やした時間、エージェントのターン数、そして By model (last turn)(モデル別、直近のターン)の内訳です。
  • Current cycle (local)(現在のサイクル、ローカル):前回の課金のリセット以降の推定支出、記録したターン数、トークンで、このリレーの Grok のターンから合計したものです。

カードは xAI のコンソールにリンクしています。コストはエージェント自身の報告から取得し、推定と表示されます。

月間の枠 #

Grok は残りのクレジットを OAR に報告しないので、OAR は自身の推定を、指定した予算と比べることができます。Grok monthly plan allowance の下に次の項目があります。

項目 既定 動作
Monthly allowance (USD)(月間の枠、USD) 空 月間の予算です。設定すると、カードに Estimated monthly spend(推定月間支出)のメーターが加わります。空欄または 0 は枠なしを意味します。
Billing resets on day of month(課金のリセット日、毎月) 1 サイクルが始まる日で、1〜31 です。
Save allowances(枠を保存) 両方の欄を保存します。
Reset tracked spend(記録した支出をリセット) 確認の後、現在のサイクルで数えた支出を消去します。プランやアカウントを変えた後に使います。

環境変数 #

リレーを起動する環境で設定します。

変数 動作
GROK_CLI_COMMAND PATH の grok の代わりに使う Grok のバイナリです。パネルからインストールや更新をすると自動で設定されます。設定されていないときは GROK_COMMAND が読み込まれます。セッション、サインイン、モデルの検出はこれを使いますが、Grok CLI の行は使いません。
OAR_MCP_SERVER 0 にすると OAR は MCP サーバーを接続しないので、Grok には relay_tool がなく、プレビューの手順がテキストで渡されます。

無出力の許容時間には専用の変数があり、ターンとキューに一覧があります。

XAI_API_KEY はサインインのエラーの本文に書かれていて CLI も読み込みますが、OAR はこれをセッションに渡さず、アカウントの行と週間のバーもこれを無視します。代わりに CLI でサインインしてください。

制限 #

  • モデルは会話ごとに固定され、別のアカウントは新しいセッションにだけ適用されます。
  • サインインはデバイスコードフローだけです。CLI のブラウザーコールバックによるサインインとエンタープライズ向けのサインインは提供されません。
  • アンインストールのボタンはなく、CLI のバージョンを固定する方法もありません。

トラブルシューティング #

失敗した返信は Error code: relay.<code>. で終わります。下のコードが変わらない部分です。

問題 対処
New Chat に Grok がない Settings → Providers → Grok で Enable Grok for New Chat model selection をオンにします。
CLI の行に Not installed(未インストール)と表示される Install を押すか、grok をリレーの PATH に置いてから、設定を開き直します。GROK_CLI_COMMAND だけでは行の表示は変わりません。
Grok CLI was not found on PATH(relay.grok-cli-missing) 失敗した返信の Install Grok CLI を押します。リレーの再起動は必要ありません。本文に「not found」や「spawn」を含むほかの失敗もこのように表示されるので、CLI がインストールされている場合は、CLI 自身のエラーを読んでください。
Grok authentication failed(relay.grok-authentication-failed) 失敗した返信の Sign in to Grok を押し、ブラウザーでコードを確認します。実行中のセッションは、ワーカーが終了するまで古いトークンを使い続けます。サインインした後、メッセージをもう一度送ります。
アカウントの行に Not signed in と表示される Sign in を押します。
Grok login timed out after 600s 10 分以内に誰もコードを確認しませんでした。もう一度 Sign in を押します。
Grok login exited with code … CLI が拒否したか失敗しました。その後に続くテキストは CLI の最後の出力です。Dismiss を押してから、もう一度 Sign in を押します。
Grok model discovery failed. Cached Grok models were kept: … Select Models で Refresh(再読み込み)を押した後の通知です。CLI が 20 秒以内に応答しなかったか、サインアウトしています。サインインしてから Grok をオフにしてオンに戻すか、もう一度 Refresh を押します。
Grok model switching requires creating a new Grok conversation モデルは固定されています。使いたいモデルで新しい Grok の会話を始めます。
the Grok runtime sent nothing for 120s…(relay.grok-turn-stalled) 無出力の許容時間が切れました。メッセージをもう一度送ります。
grok turn exceeded the 60-minute turn ceiling(relay.grok-turn-stalled) Max turn duration に達しました。新しいメッセージを送るか、設定の値を大きくします。
System note: the previous Grok session could not be restored… CLI が保存されたセッションを読み込めませんでした。ターンは以前のコンテキストなしで新しく始まりました。
エージェントが質問しても何も起きない Grok にはカードがありません。入力欄で回答します。
Error code: relay.grok-turn-error CLI からのその他のエラーで、コードの前に CLI 自身のテキストが付きます。メッセージをもう一度送ります。繰り返す場合は、リレーのマシンの CLI を確認します。